もちろん自転車で。
実家から自転車を持ってきたので、東京を探検してやろうと週末に実行に移す。
あてどなく街を走るのが好きで、雰囲気のいい道だとか、公園の中とか、思いついたままに走る。この日は目白にいる友達に、コーヒー豆を届けにいくことだけを一応の目的にしてた。
山手線の中って意外に狭くて、麻布十番から目白まで慣れれば30分ぐらいでいける。でもその狭い中に色々と街の個性が見られてペダルを漕いでて飽きなかった。東京の街をどこかしら客観的に見ている自分がいて、ちょっとした旅行者の気分になる。5年も住んでいたロサンゼルスも最後まで心を許せないところがあったから、生まれ育った大阪(関西)以外の土地は全部そう見えるのかもしれない。
ずっと走ってると川や堀にぶつかることが多い。
皇居の堀、神田川、外堀、などたくさんの水が流れが街をさえぎって違う街の気配のボーダーラインになっている。 向こうに目的地があるのに、遠回りして橋を渡らないといけない時なんかに少し都市の力とか、成り立ちの起源みたいなものを感じてしまう。
東京の成り立ちが気になって、中沢新一の「アースダイバー」を読んでいる。現代の東京の街の根っこにあるようなものを、縄文時代にまで遡って論じていて、とても説得力がある。この街が脈々と地形と過去と対話しながら作られて来たという事を知ると、せわしないこの街でも結構みどころがあるような、うれしい気持ちになる。
自分はもう少し走り込んで、東京の街を知りたい。
路地という路地を走りきってみたら違和感なくこの街を眺められるようになるかもしれない。
(mixiで東京じてんしゃ部というゆるーーーい部活動(じつは写真部でもあるような)やり始めたんで興味あったら入ってみてください。今度顔合わせ兼ねてミーティング?やりますよ!)