もうロスに帰ってきたけども、日本にいる時に
京都で重森三玲旧邸に行ってきた。この重森さんは有名な作庭家で、ブルータスにこの家の庭の写真が載っているのを見たときからずっと見に行きたいと思ってた。
調べてみるとかなり有名な庭も手がけていて、一度行ってみたいと思ってた東福寺の庭もデザインしている。(!)
予約まで入れて庭を見に行ったりするのは初めてなので、はじめちょっと緊張したけど あとから他の人がポツポツ現れて、みんなで見るのか、、とちょっと安心する。
庭の良さってどこからくるのかね?
石がキレイやったな。
一緒に見てたおっちゃんも連呼してた。「ええ石つかっとるなぁ」
四国でとってきたミドリなんとかって石らしい。それをタテに置いたのだそう。 だから地層が石の断面を水平でなく垂直に走ってる。
ミレイさんの娘婿さんがいろいろとかっこよさの源っぽいことを説明してくれて、本当に勉強になった。無意識に感じてるかっこよさとか違和感もよくよく観察するとほんとうにいつもと違うものだったりするんやね。 と考えながら話を聞いてると、じつは居間にあるアカリはイサムノグチデザインで、この二人一緒によく石を探しに行ったりしていたそう。
なんかすごいな。
茶室に行って菓子と抹茶を頂く。
はじめてなんでどうやっていいのか全くわからなかったけども、お茶をやってるらしい隣のおばちゃんが全部教えてくれた。
おお! なるほど畳の縁は踏んだらいかんのね? 菓子は全部食いきってからなんやね?
新しい事を知るのは本当楽しい。おかげでおばちゃん達とも仲良くなれたし!庭の見学も終わり、おばちゃん達とも別れた後に、もう一度出来事を反芻してみた。庭のかっこよさってそんなに重要ちゃうな、今考えると。 と
庭を見ながらいろいろ知らん人としゃべったりできた事がほんまに新鮮やった。まぁ空間がいけてるってのは前提条件としてあるわけやけども、そこだけに焦点をあててもどこにもいかなかったろうなと思うのです。 空間はただ行為の触媒としてあるだけでいい。
もっそい贅沢やけど!